1979年にイランで起こった革命。
イスラム革命とも呼ばれる。

第二次世界大戦後、イランはアメリカ合衆国から支援のもと、
近代化政策を行っていた。
「白色革命」と呼ばれる経済政策で、
具体的には農地改革、国営企業民間化、
婦人参政権、識字率の向上などである。
しかし、政策実行の強権性から多くの反発もあった。

1978年1月、イラン宗教界の最高指導者ルーホッラー・ホメイニ師の
中傷記事が原因で聖地コムで暴動が発生。
宗教学生と警官隊の衝突が発生した。
この事件以降、反政府デモと暴動が多発することになる。
国政を首相に委ね、国王は国外に退去するという事態までとなった。

革命に対する市民の期待はさらに高まる一方で、
当時の首相バクチアルは辞任。
革命評議会が政権を掌握することとなる。
アメリカと結束し近代化を行っていた
バフラヴィー朝の倒壊によって、
イラン革命後はアメリカとの関係が悪化することになった。

その後､シーア派による革命によって
イラン・イラク戦争にまで発展してしまうことになる。